平成22年度から採択されている科学研究費補助金「特別推進研究」の詳細はこちらへいらしてください。

研究内容

  理論化学(電子状態理論や統計力学に基づいて)、遷移金属元素や有機官能基、ヘテロ元素、典型金属を有する複合電子系の構造、結合性、電子状態、反応過程、触媒作用を明らかにすることを目的としている。そのために、サイズの大きな、かつ、複雑な電子状態を持つ分子および分子複合体の電子状態計算を可能とするような方法の開発、周囲を取り囲む溶媒と分子の相互作用、溶媒により摂動を受けた分子の電子状態を求める方法とその解析方法の開発にも取り組んでいる。

  これまで、実際に有機合成化学や触媒化学で問題となっている多くの化学反応の反応過程、反応機構の解明、複雑な電子状態を持つ複核錯体の物性化学的理論研究、溶媒構造・溶媒効果の理論開発、溶媒内での化学種の電子状態や反応過程の解明などで多くの成果を上げており、内外の注目を集めている。

また、当グループは平成22年度から科学研究費補助金「特別推進研究」

d-電子複合系の理論化学:新しい高精度大規模計算法による微視的理解と予測

という研究課題名で採択されている。ページ内にあるpdfファイルも参照いただきたい。